公開日: 2010年11月4日
The 2nd ANRRC (Asian Network of Research Resource Centers) meeting 会議報告書を掲載しました。
Report of the 2nd ANRRC Meeting (November 2,2010 )
2010年10月29~28日、理化学研究所バイオリソースセンター (理研BRC) にて、バイオリソースを用いてアジア地域の科学、技術、イノベーションの促進に貢献することを目的として発足したAsian Network of Research Resource Centers (ANRRC) の第2回会議が開催されました。 本会議ではアジア各国のバイオリソース整備に携わる13カ国の研究機関から124名の参加があり、これまで各国で独自に行なってきたバイオリソース整備の現状を報告するとともに、今後のANRRCの理念を明記した憲章が制定されました。
Charter (Full Text) (PDF 129kB)
ANRRC 執行部には、理事長に韓国・研究素材中央センター(Korean Network of Research Resource Centers; KNRRC)LEE Yeonheeセンター長が、また副理事長に中国科学院微生物研究所BRC(Biological Resources Center, Institute of Microbiology, Chinese Academy of Sciences;IMCAS)DONG Xiuzhuセンター長と、理研BRC小幡裕一センター長が就任しました。
なお、第3回会議はIMCASのホストにより北京にて開催される予定です。
憲章の主な内容
目的
アジア地域における科学、技術、イノベーションの促進により、アジア人に豊かさをもたらすリサーチリソースへのアクセスを促進する。
原則もしくは根本方針
- 国境を越え、アジアの研究所間でリサーチリソースの利用を促進すること。
- 生物多様性と開発者の知的財産権に配慮しながらも、リサーチリソースやそれにより得られた成果の、学術利用の自由を確保すること。
- 入手可能なリサーチリソースやそれらに関わるサービス、また収集、保存、管理、提供等全ての専門的技術や知識へ、安全にアクセスし、それらを利用できるよう協力すること。
- 効率的、効果的、経済的にリサーチツールやリサーチリソースセンターによるサービスを受けられるよう保証する共通方略を確立すること。
- 収集・保存・保護・安全な管理、提供の標準化へ向けて相互に協力すること。
- 品質管理、環境管理において操作標準を確立すること。